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ラストファイブイヤーズ
今までそれほど多くのミュージカルを観たわけではありませんが
豪華な大型の作品よりオフ・ブロードウェイの珠玉の作品というべき
ミニマムな作品が好きです。(大学時代の一般教養の英語の教科書にあった
印象的な戯曲の影響も大)

最近英語版のCDを買ってその優れたナンバーに心打たれたのが2002年に
オフ・ブロードウェイで初演された「ラストファイブイヤーズ」です。
日本版は2005年 2007年 2010年にかの山本耕史さんがジェイミー役を演じ
高く評価されています。公式サイトからあらすじを紹介しますと

珠玉のナンバーで描かれる愛し合う二人の"5年間"
男は恋に落ちた瞬間から別れまでを辿り、女は愛の終わりから幸福な
恋人時代まで遡る。
異なる2つの時間軸が描き出す、見るものは二人の結末を知っている。
全編、歌で綴られた切ないラブストーリー。

というもので二人芝居で全編14曲の歌で主人公の男女二人が5年間に出会い
恋をして結婚しそして離婚するまでを描いています。
この作品の特徴はその5年の月日を男は出会いから別れを時間軸に演じ女は
逆に別れから出会いまでを遡って演じることです。二人の時間が交差するのは
結婚式の場面だけ。

小説家として認められていくジェイミーと女優としてなかなか芽の出ないキャサリン。
お互いを認めて欲しい、支えて欲しい、賞賛して欲しい、自分の成功を相手にも
喜んで欲しい。そんなどの恋人や夫婦も共有する思いが二人の関係のバックにあり
等身大の素敵なラブストーリーだと思います。私はいわゆる道行き(心中)ものの
ようないかにもの恋物語よりこういうささやかなストーリーが好き。



そのナンバーも優れた歌唱力を要求する素晴らしいナンバーですが
特に素敵なのがラストナンバーGoodbye Until Tomorrow
I Could Never Rescue You で離婚を決意して荷物をまとめて
出てゆくジェイミーと、恋の初めのときめきの中「明日までさよなら」と
歌うキャサリンのそれぞれのGoodbye が交差します。

ささやかなといえばささやかな作品ですが最近の私は豪華なオペラや
バレエフェスティバルよりこういう人の心の機微に触れる作品が好きです。
ドン・キの片手リフトも32回転のフェッテも当分もういいや。(笑)
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くろねこルーシー
親子で何とか体調不良から回復した雨の土曜日。家でDVD鑑賞でした。
観たのは連続ドラマを完全収録した「くろねこルーシー」のDVD。
2004年の大河ドラマ「新撰組!」以来山本耕史さんの大ファンの私。(笑)
期待にたがわぬ、いえそれ以上の心温まる感動をもらった秀作でした。

このドラマは一部の地方局ではTV縫製されましたが全国ではネット配信のみという
公開でしたが、非常に高い評価を得てTV版とほとんど同じ出演者映画化され今年の
10月に全国公開されます。

あらすじは.....(公式HPより)

鴨志田陽(山本耕史)は、黒猫が大の苦手だった。彼らが自分の前を横切ると必ず不吉な
事が起こった。ルー、シーと名付けられた黒猫2匹を使った占いで一旗上げた
父、鴨志田賢(塚地武雅)は6年前に他界。父親に馴染めず家を飛び出した陽にとって
黒猫はまさに天敵だった。賢の7回忌の日、ルーとシーが同じ日に亡くなる。
法要の後片付けをしていた陽は見た事のない黒猫の子猫に出会う。しかも双子。
なんと、その子猫たちは2代目のルーとシーだった…

くろねこルーシー DVD-BOXくろねこルーシー DVD-BOX
(2012/04/20)
山本耕史、塚地武雅 他

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くろねこルーシーの魅力は一言で言えば無理のないナチュラルな心地よさだと思います。
二匹の黒猫の世話をすることになる主人公を演じる山本さんと猫たちの息がぴったりで
驚くのですが、インタビューで実家でたくさん猫を飼っていて子供時代からいつも
猫と一緒だったという山本さんの言葉で納得でした。

山本さん演じる主人公の陽(よう)は33才。占い師だった亡父親生き方にどうにも
共感できなかったという以外はどこにでもいる平凡な33才の青年です。
鷲尾真知子さん演じるちょっと風変わりな母親と京野ことみさん演じる
恋人などごく普通の心温かな人間に囲まれています。現在陽は失業中。突然入院した
母親から押付けられた二匹の黒猫の子猫(ルーとシー)の世話に格闘しながら職安に
行きという日々。そんな中恋人が妊娠し少しずつ大人としての自覚を持っていく陽。
最後、父親と同じ黒猫を使った占い師となり双子の子供にも恵まれようやく心からの
気持で父親(生前の父親を演じる塚地武雄さんが秀逸)の墓参りをする場面で
エンドになります。

子猫時代から出演する二匹の子猫の可愛らしさも印象に残りますが
山本さんの平々凡々などこといってとりえのない青年振りが素晴らしい!
そして決して予算をかけていないマイナーな作りが、かえって制作サイトの
センスの良さを感じさせる素晴らしさを感じさせます。例えば音楽の使い方。
父親と子供時代の自分の回想場面では、バッハの小フーガが使われますが
陽が父の生き方を受け入れるようになってからはG線上のアリアに音楽が
変わったり、音楽にかける予算が低いながらもスタッフのセンスが随所に
感じられ心地よくも強い印象を観るものに与えます。

こんな低予算作品に山本耕史さん級の実力人気ともにある俳優が出て
くれただけでも感激ですが、ドラマの質は予算や宣伝以上に脚本と演技によって
決まると改めて感じます。主人公の亡き父親の職業が占い師というちょっと
変わったものであること以外は、どこをとっても安心するほどありふれた
登場人物や周囲の設定。私は常々、平凡な人物を演じて感動させる俳優や作品が
最高の演劇だと思っているのですが、その意味でくろねこルーシーにはあの
ダスティン・ホフマンがオスカーを受賞した名作「クレイマークレイマー」
以来の感動をもらいました。

男の肖像
1980年のショパン国際ピアノコンクール(ショパンコンクール)は現在もカリスマ的な
大ピアニストとして活躍する旧ユーゴ出身のイーヴォ・ポゴレリッチが第三次予選で
落選してセンセーションを巻き起こした「事件」で記憶されていて肝心の優勝者が
つい忘れられがちな大会となりましたが、優勝したのはアジア人として初めての
優勝となったベトナム出身のダン・タイ・ソンです。

アジア人として初の栄光に加えベトナム戦争のさなかレッスン場にも不自由した
青年は1977年に音楽教育の最高峰モスクワ音楽院に留学し、その三年後見事な
優勝で世界デビューを果たし、その後順調にキャリアを積んで現代最高のピアニストの
一人としてまた教師として世界中で活躍しています。

ダン・タイ・ソンの優れた個性はフランス人教師から(ベトナムがフランスの植民地
だったことにもよる)手ほどきを受けた母親から正統派の古典音楽を習得した
ことも大きいと思います。そしていやらしい見栄を切ることなく真摯に音楽に
向き合う姿勢はショパンだけでなくモーツァルトやメンデルスゾーンのように
クリアで迎えた表現を要求する作曲家の作品で輝きを増し私の一番好きな
ピアニストの一人となっています。

ダン・タイ・ソンはショパンコンクールで着るスーツを心配したと本人が
語るほど清貧な青年でした。そして西側と違いコンサートの経験もないままの
コンクール参加で本選での協奏曲は「曲が短いから選んだ」という理由で二番の
協奏曲を選んだという微笑ましい逸話の持ち主です。



本選での映像です。田舎から東京の大学に受験で出てきたような素朴な青年ですが
戦争のハンディなど感じさせない、端正で明るい音楽性に審査員も彼の確かな才能を
感じその上での優勝だったとわかります。



そしてこちらは最近のショパンの「舟歌」の演奏。
音楽性も音の美しさもコンクールとは別人のような進化を遂げて
いますが、演奏と同じくらい胸を打たれるのは本当に良い顔の
芸術家となった彼のたたずまいです。決して芸能人張りの押しの強さは
感じませんが、芸術を極めた音楽家だけがもつ洗練された静かさでしょうか。

ピアノもバレエもジュニア時代のコンクールで優勝しても才能や努力が
とまってジュニアだけで終わる人間も多い世界です。
才能に加え、ギリシャ神話的な表現ですが芸術の神に一生を捧げることの
できる者だけが到達できる境地。そんな数少ない芸術家の一人に
ダン・タイ・ソンは間違いなく位置しています。

「男の肖像」
彼の奥ゆかしいたたずまいを見る度にこの言葉が浮かびます。

カルメン
最近は熱心なファンがオペラの全幕をYOU TUBEに投稿して下さって
家にいながら歴史的なオペラの名舞台を堪能できることは本当にありがたいことです。

先日バレエもファン歴30年を越えると超絶技巧を見せるコンサート方式の
フェスティバルよりも全幕を観たくなると書きましたがオペラも同じです。
有名なアリアをリサイタルで聴くよりも、チケットが高くて多少の冗長さが
あってもやはり全幕で歌と演劇を堪能してこそのオペラだと思います。

全幕とアリアの抜粋でまったく印象が違うオペラの最右翼がビゼーのカルメンです。
ご存知の通り、ファムファタル(運命の女)カルメンと彼女を愛しついには殺して
しまう士官のドン・ホセの血なまぐさい恋物語ですが、ハバネラだけをコンサートで
聴くといささか安っぽい毒婦の色気だけを感じるこの作品ですが、豪華な舞台装置や
バレエ団も存在感を示す中でアリアや物語を見ると非常に等身大の心に響く
物語となるのがこのカルメンというオペラの真骨頂だと痛感します。

私が特に好きなのが、有名な序曲が終わり幕が開く冒頭部分でいかにも
乾いて誇りっぽいスペインの町の喧騒を表す音楽を背景に町の人々や
駐屯する兵士たちが、ごく平凡な日々を少々退屈しながら送っていることが
伝わってくる場面です。この平凡な日常の延長に、カルメンが起こした
喧嘩騒ぎも彼女に誘惑されて脱走させて投獄されたドン・ホセの想いも
闘牛士のエスカミーリョとの三角関係もあったのだと思うととかく
暑苦しいヴァンプの物語という印象を与えるカルメンのイメージが大きく
変わる名場面だと思います。



私が好きなのは何と言っても希代のカルメン歌手として名高いアグネス・バルツァと
三大テノールの一人ホセ・カレーラスの版ですが、酒場でのジプシーの踊りの場面での
バレエ団のダイナミックな踊りや闘牛場での合唱の場面など、オペラは国の文化の
総合力を示す芸術だと思いを新たにします。スカラ座レベルの公演だとチケットが
優に五万円を越えるのもむべなるかなです。

だから競馬は面白い
昨日の春の天皇賞。単勝1.3倍の絶対の一番人気の去年の三冠馬オルフェーブルが
まさかの11着惨敗で勝ったのは14番人気のビートブラック。単勝15,960円。
馬連 61,570円。3連単に至っては 1,452,520 円!レース終了後は淀の駅が静まりかえった
のではないかと思いますが、私などビートブラックの馬名すらレース前は知りませんでした。
血統表に父ミスキャストとあったのを見ててっきり外国産馬だと思っていました。

ところが調べてみるとミスキャスト自身は重賞を勝つこともなかった無名馬ですが
その母をみて驚きました。ミスキャストの母、つまり今年の天皇賞馬の父方の祖母は
1990年代にマイルの女王と言われ屈指の人気を誇った名牝ノースフライトだったのです。
このノースフライトにサンデーサイレンスを付けて生れたのが父のミスキャストで
おそらく血統と馬主の愛情だけて種牡馬になったものと思われます。
実績もない種馬は当然人気があるはずもなく少ない産駒しかいませんがその中に
天皇賞を勝つダイヤモンドがいたのですから競馬の奥深さを感じざるを得ません。

ビートブラック血統表

最近のG1馬はほぼすべてがサンデーサイレンス系統の名馬(ディープインパクトなど)や
外国の名馬を父に持つ馬ばかりですが、血統上こそ名馬でも実績もないアテ馬兼用の
馬を父に持つ(そんな種馬をつける母馬も期待はされていなかったと思う)馬が
三冠馬や去年の天皇賞馬すべてを破りぶっちぎりの4馬身差で3200mの天皇賞を
逃げ切るなど誰も想像もしていなかったことは配当を見てもわかります。でもごくごく
稀にですが、このような奇跡としか言いようのない血統の不思議さを感じる出来事が
あるからこそ、生産者もファンも夢を見ることができるのだと思います。

いくら歴史的名牝のノースフライトを母に持つといっても馬主など関係者の
愛情がなければミスキャストが種牡馬になることは不可能でその愛情とある種の
物好きがまさかの天皇賞馬を世に出したということの感慨はたとえ馬券は外しても
多くの競馬ファンが共有していることと思います。

だから競馬は奥が深い。だから競馬は面白い。
競馬の楽しみはオッズや配当だけではないのです。
馬券は買いませんが競馬ファン歴20年の私が声を出して伝えたいことです。
プロフィール

けい

Author:けい
①群馬県でホルスタイン50頭、ジャージー牛5頭を飼養する家族経営の酪農家マダムです。

②1998年からベーベ工房というブランドでヨーグルトとモッツァレラチーズ及びリコッタチーズをハンドメイドで製造しています。安全でおいしい製品を誠実に作ることを信条としています。

③土作り、飼料作り~製品作りまで一貫して製造しています。

ベーベ工房も13周年を迎える事ができました。牛のこと、チーズのことなど日々のささやかな出来事を綴っていきたいと思っています。

ブログのスタンスですが、酪農とチーズのこと以外の、管理人の
趣味のことも書いてあります。なお記事の無断転載やコピーなどは
ご遠慮くださいますようお願い致します。

製品に関するお問い合わせは以下のアドレスにお願いします。

ベーベ工房のアドレス

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