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やっと脱稿!
さきほどようやく現代農業の連載の最終回の原稿を
脱稿し編集者に送りました。今回は法事など多忙だったため
締切りを10日延ばしていただいてのゴールで間に合ってほっとしました。

お気楽なブログと書店に並ぶ雑誌の連載は書く時の緊張度が違いました。
私は小学生時代から、書き出しの3~4行が決まれば大体一気に書けるのですが
今回の連載も毎回冒頭部のリズムに乗るまでに苦労しました。

ところで、読んで気持ちの良い表現や文章の流れを手探りですが
私は書く上で何より大切にしています。食に関する文章は特に。
食べることは人間の本能に直結するものなので、どぎつく毒々しい
表現では読むことが苦痛になります。今回手がけるレシピカードの
短い文章も結局自分で手がけることにしたのは、やはり演劇関係の
人間と食の仕事に就いている人間では言葉や表現の美意識が全く
違うということに気がついたからです。食に関する文章は決してアングラや
ブラックユーモアに満ちたものであってはならず流麗で平穏でその中に
穏やかなユーモアやウィット時に批判精神を込めた正統派の文章で
あることが理想です。

ともあれGW前に脱稿できてよかったです。
何より途中棄権にならなくてほっとしています。

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輸送コストについて
小さな生産者が遠隔地と取引する時に悩むのが輸送コストの問題です。
私たちの初めの1年は悩みましたが、幸いにも2年目から法人向けの
割安価格で受けていただき現在に至っています。

編集者からは、送料を抑える方法を連載に書いて欲しいと要望が
ありましたが、当時と現在では運送業界を取り巻く環境が大きく
変わったため迷惑をかけることになる可能性があるため無理だとお伝え
しました。

私たちが使っていたペリカン便は去年から郵便局(JP)に移管され
さらに7月からは完全にJPが管理します。
私たちのように既存取引先の条件は変わりませんが新規の場合
まったくわかりません。またヤマト便や佐川も法人向けサービスが
あるようですが取引がないので詳細は不明です。

あくまでも参考ですが、地域の生産者でまとめて交渉する、チルド配送の
業者と交渉するなどして送料のことは解決するのがベストだと思います。
業者間で見積もりを出してもらい比較交渉するのも一案かもしれません。



農家も教養が必要です
昨日、義父の四九日の法要が無事に終わりほっとしています。
今日から締切りを延ばしていただいた現代農業の連載の最終回を
書くつもりです。

担当の若い女性の担当者は当初から「農家も努力すれば自分のブランドをやれると
希望が持てるようなスタンスで書いて欲しい」とお願いされていました。
そのお気持ちもわからないではないのですが、努力さえすればできるかと
楽天的に書くのも欺瞞だと思うと最終回を前にメールで気持ちを伝えました。

何回もブログでも書いていますが、自分のブランドを持つということは
自分の生き方を製品に投影させることだと私は考えています。
連載ではその象徴として

 ① 自分で営業して自分の製品に一番ふさわしい販路を持つこと
 ② パッケージやパンフレットなどデザインのセンスを問われるものにも
   できる限り自分のセンスを反映させる

ということを書いています。(①は今月号で詳しく触れています)

読者の皆さんが不快に思われたら申訳ありませんが、12年間小さなブランドと
格闘して思うのは

 「農家が自分のブランドを製造~営業まで手がけて継続させてゆくことは
  これまでの農家には教養や学問は不要という古い価値観を打破すること」


ということです。私は役人の娘で大卒のOLとして働いた後結婚してこの仕事を
していますが、企業のOL時代より酪農家のおかみさんの現在の方がきちんと
勉強をしてよかったと思うことが多々あります。

主人も相当な数のチーズの文献を持っていますが、時には英語オンリーのものや
細かい法律や規則を参照することもありますが一応の翻訳も自分でやれることは
本当に楽です。またデザインはセンスの合うイラストレーターに依頼して
きましたが、自分なりの美意識の基準は持っているつもりです。


ラファエロ

私のとりえは東大に入るほどの頭脳はなくても、芸術的感受性が豊かな
ことだと思っています。
この絵は一番好きなラファエッロの「小椅子のマドンナ」ですが
たとえ素人の趣味レベルでもラファエッロが好きとか歌麿が好きなど
自分なりの美の基準を持たずしてデザインまで手がけることは難しく
デザイン事務所に高額ギャラでの丸投げになってしまいます。

編集者の手前、あからさまな表現では連載では書きませんが
自分の手でブランドを手がけたいなら、大学に行く行かないは別として
趣味はパチンコだけなどという人生ではなく自分で読み書き芸術など
美しいものに貪欲に触れて人としての教養は積んでいただきたいし
私自身も今後もそうありたいと願っています。

決して教養自慢をしているわけではありませんが
不快な表現がありましたらお詫び申し上げます。

プラスαの魅力を持ったブランドに育てるために
このタイトル、実は現代農業の三回目の連載のタイトルです。
昨日、校正用の原稿が来ましたが、このタイトルが見事に変えられて
「こだわりスーパーと直接取引をするために」というなんとも即物的な
タイトルになっていたので、これだけはオリジナルにしてくれとお願い
しました。

この回では、自分の利益を確保しつつ小売価格をできるだけ
迎える為の方法を詳説しているのですが、私の場合たまたま高級スーパーに
納品する方法を取っているだけで、直売をメインでやりたい方は
その方法で利益を上げれば良いと思います。だからあまりにも
限定的なタイトルで原稿に手を加えられると困惑します。

私は良質な製品が長く続いていくためには販売方法を問わず

  「厳選した素材のおいしい製品を手に取れる価格で」

ということが必須条件と思っています。


そのためにやっていることを三回目では書いています。

実はこのモットーは私のオリジナルではなく
新宿中村屋の創業者である相馬愛蔵・黒光夫妻の
モットーです。私が商売をする上でずっと憧れてきたのが
このご夫妻。相馬黒光夫人はただのパン屋のおかみさんではなく
当時の女学校の最高峰であるフェリスと明治女学校出身で
若い芸術家の支援者としても後世に名を残した名実業家でした。



連載で伝えたいこと
先日、現代農業を読まれたという趣味でチーズ作りをしている方が
突然お越しになりびっくりしました。
使っている乳酸菌を教えて欲しいとのことでしたがそれはお断りしました。
その他にも取引先を教えて欲しいというニュアンスの電話も数件あり
ちょっと微妙な気持ちになりました。

私はこの連載を通じて、開業のノウハウや具体的なチーズの製造方法
そして営業方法を指南するという気持ちはありません。
酪農をやりながらチーズなどを作りたいという若い方々に
無理をせず、ビッグマウスも叩かずマイペースで本当にチーズを
作りたいならこういう一つの例もあるよ、ということを読み取って
いただければ十分だと思っています。

そしてもし連載を読んで下さるならノウハウよりも主人や私が酪農家の
ブランドというある種のベンチャーをやっているけれど、殊更に
自分を大きく見せたいとかまして日本の農業を変えたいとか
えらそうな女性起業家論など無縁に、自分たちの本当に好きなこと
や趣味をベーベ工房にリンクさせて淡々と生きていることを感じ取って
いただければ幸です。

私はごく普通の妻で母ですが、酪農とベーベ工房を13年間努力してきて
30代よりも40代後半になった現在の方がずっと幸せです。
義両親の介護なども抱える日々ですが、13年間頑張ってそれなりの
結果を出せたことで自分の立位置もわかってきたし何よりも自分の
言葉や表現を持てるようになりました。特に農村は嫌な言い方ですが
嫁というものに人と違った個性を認めたがらない風潮があるのですが
(バレエで言えばすっと群舞を一糸乱れず踊ることを命じられるような)
結果(はっきり言うと収入)を出すことで自分の好きなことを貫く
強さも身につけました。

酪農家は休みもない地道な仕事ですしチーズ工房も同じく。
それだけにその努力の上に成立った個性や人間性は掛け値なしに
他人に信頼もされます。最近は仕事で他の分野で夢を持って頑張る
若い方々とおつきあいする機会が増えました。彼らを励まし
励まされという素敵な関係を感じるたびに13年間酪農とベーベ工房を
頑張っている自分を幸せに思います。

連載を通じて伝えたいことはもしかしたらたったひとつ
40代以降を楽しく心豊かに生きることは農業でも可能だということ
なのかもしれません。思いっきり自惚れて書きますが全く未知の
酪農の世界で苦労はしましたが、20代から知的な関心レベルが下がって
いないことと表情に苦労が出ていないことが唯一の自慢です。

プロフィール

けい

Author:けい
①群馬県でホルスタイン50頭、ジャージー牛5頭を飼養する家族経営の酪農家マダムです。

②1998年からベーベ工房というブランドでヨーグルトとモッツァレラチーズ及びリコッタチーズをハンドメイドで製造しています。安全でおいしい製品を誠実に作ることを信条としています。

③土作り、飼料作り~製品作りまで一貫して製造しています。

ベーベ工房も13周年を迎える事ができました。牛のこと、チーズのことなど日々のささやかな出来事を綴っていきたいと思っています。

ブログのスタンスですが、酪農とチーズのこと以外の、管理人の
趣味のことも書いてあります。なお記事の無断転載やコピーなどは
ご遠慮くださいますようお願い致します。

製品に関するお問い合わせは以下のアドレスにお願いします。

ベーベ工房のアドレス

メールフォーム

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